スペインはウクライナの防空の必要性を理解している=アルバレス西外相
スペインのアルバレス外相は2日、ウクライナ訪問時に自らの目でロシア攻撃の被害を目にし、ミサイルや無人機からの防衛の必要を改めて実感したと発言した。
アルバレス西外相がクレーバ宇外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
アルバレス外相は、「私が今年キーウを訪れるのはもう2回目だ。キーウは2月、プーチンがこの戦争に発展した違法で残虐な侵略を始める前に見た時とはとても変わった。(中略)私は、この目で戦争の傷跡を見た。それは建物だけでなく、ウクライナの人々の目の中にも見えるものだ。(中略)クレーバ外相もそのことを私に話したが、スペインは、この瞬間にウクライナの空を守ることが不可欠であることを理解している。なぜなら、私は今日、キーウで6名の人が亡くなった破壊を見たからだ」と発言した。
同氏はまた、「全力と勇敢さと大きな誇りを抱いて」自らの独立のために戦っているウクライナの人々に連帯を表明した。
さらに同氏は、「私は、私たちのサポートをウクライナに伝えたかったし、自分で伝えるために今日ここへ来た。これは、ウクライナの主権と領土一体性への政治的、外交的、人道的、軍事的なサポートであり、違法な侵略に苦しむ民間人への支援である」と発言した。
また同氏は、スペインの最新の軍事支援パッケージには、ロシア軍の無人機やミサイルから空を守るためのシステムを含むものだと発言した。
同記者会見にて、クレーバ宇外相は、スペインの新しい軍支援パッケージは、「アスピーデ」ミサイル砲台、防空システム「ホーク」4基、対戦車ミサイルシステム、榴弾砲と同砲弾を含むものだと伝えた。
クレーバ氏は、「私たちとアルバレス外相、そして私たちのその他の機関の同僚は、ウクライナがスペインからの新しい軍事支援パッケージをできるだけ早く受け取れるように、しばらく作業をしていた。私は、新しいパッケージがあること、すでにウクライナへ向かっていること、まもなく私たちの国が、『アスピーデ』地対空ミサイル砲台とその砲弾、防空システム『ホーク』4基、対戦車ミサイルシステム、榴弾砲とその砲弾、その他軍事物品を受け取ることで、自らの防衛能力を強化できることをとても嬉しく思っている」と発言した。
同氏はまた、スペインの数週間前の「ホーク」提供の決定は、他の国が同システムをウクライナに提供する上でのシグナルとなったと伝え、スペインとアルバレス外相に対して、迅速に決定を下して前例を作ったことにつき謝意を伝えた。
なお、2日、アルバレス・スペイン外相がウクライナを訪問していた。アルバレス氏は、同日のゼレンシキー大統領やクレーバ宇外相と会談した他、キーウ市やキーウ州マカリウの戦禍を視察し、また救急車30台をウクライナ政府に引き渡していた。