ウクライナへの武器供与の加速のために各国の武器生産を拡大すべき=リトアニア首相
リトアニアのシモニーテ首相は、ウクライナへの武器供給を加速する上で、現実的な問題として現在ある武器の数が限られていることを指摘した。
シモニーテ・リトアニア首相がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。
シモニーテ氏は、「問題は非常に実際的で、残念ながら、非常に現実的とも言えるだろう。かなり多くの国が、長年の間、自国の防衛システムに大きな注意を向けてこなかった。ウクライナやその他の国々の防衛のための需要が現在あっても、米国を除けば、(各国の)生産能力はまだ十分に開発されていない」と指摘した。
同氏はまた、「ウクライナのパートナー国が有する軍事装備品の数は無制限なわけではないし、生産能力はまだ拡大されていない。ウクライナが提供された非常に高性能の武器を使用している中で、その問題は引き続き喫緊だ」と発言した。
その他同氏は、全面的侵攻開始が始まって以降、西側からウクライナへの武器供与の遅延が大きな問題として現れたと指摘した。
さらに、同氏は、「多くの国が致死性武器の供与を拒否していた。しかし、その後次第に、それも提供し出した」と喚起した。また同氏は、「防衛用武器と攻撃用武器に関するおかしな議論もまた存在する。防衛している国に攻撃用武器を提供すべきかどうか(という議論だ)。残念ながら、その議論が加熱している間に、あなた方は多くの命を失っている」と指摘した。
加えて同氏は、現在、国際的なレベルで、新たな挑戦に備えるべく、武器・弾薬の生産拡大の議論が続いているとし、「以前は、生産者は数年間、(生産を)拡大すべきかどうか、国による保証が得られるかどうかにつき確信が得られなかった。現在は需要はあるが、武器生産の拡大は時間のかかるプロセスだ」と発言した。そして、「そのため、現在私たちは、過去に犯した過ちの非常に高い代償を払っているのだ。それは、ガス政策、エネルギー政策然りである。そして、問題は、ウクライナ人が最も高い代償を払っているということにある」と強調した。