ベトナム、ロシアからの武器輸入の削減を計画
ベトナム政府が防衛部門の大きな変化を計画しており、ロシア産武器への依存度を下げ、他の国からの供給や自国の軍事産業の強化を目指している。
ロイター通信が報じた。
報道によれば、ベトナムは、中国との恒常的な緊張を背景に、世界の武器購入国の上位20か国に入っており、国家予算における武器輸入額は約10億ドルに上るという。
そして、ロシアがベトナムにとって何十年間にわたり武器・防衛システムの主要供給国であり、ベトナムの多額の予算の大半がロシアの武器購入にあてられているという。
世界の軍事拠出を分析しているストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のデータによれば、ベトナムはロシアの武器の最大購入国の1つとなっている。
しかし、専門家たちは、現在この傾向が変わっており、ベトナムがより自律を目指していると指摘している。またベトナムは、ロシアが提供できない、より現代的な装備の獲得を望んでおり、さらにはロシアの対ウクライナ侵攻を背景に、ロシアからの武器購入の削減を求める西側からの圧力にも直面しているという。
これに対して、現在ベトナムが欧州、東アジア、インド、イスラエル、米国からの供給者に対して問い合わせを行っていると説明されている。
さらに専門家や政府関係者たちは、ベトナムはまたイスラエルやその他パートナー国のサポートを得た上で自国軍事産業を強化しており、自国産武器の輸出にも期待していると指摘している。
これに先立ち、10月、フィリピンのマルコス大統領が、同国によるロシアのヘリ購入断念の決定は最終的なものだと発言していた。