露宇戦争は決定的瞬間に入った=オースティン米国防大臣

米国のオースティン国防長官は20日、現在のロシア・ウクライナ戦争は決定的な瞬間に入ったのであり、同日のウクライナ防衛支援会合は支援量を増やすことを目的にしたものだと発言した。

オースティン米国防長官が第8回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ(ラムシュタイン会議)会合の際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

オースティン氏は、「これはウクライナにとっての決定的瞬間であり、世界にとって決定的10年である。(中略)ロシアは再編し、動員を行い、準備をしている。(中略)私たちは鈍化することはできない。私たちは、より深く、より迅速に行動せねばならない。ウクライナ人は私たちを見ており、クレムリンも私たちを見ており、歴史も私たちを見ているのだ」と発言した。

同氏はまた、パートナーたちは必要な限りウクライナを支援するという決意を維持しなければならず、さらにはプーチンが自らの無分別な帝国的戦争を継続する準備があることは皆が理解するところであり、国々その対ウクライナ支援を強化せねばならないと強調した。また、プーチン露大統領がウクライナの民間人への残酷な攻撃を行っていること、ロシア軍がウクライナの人々の心を挫くことを目的に、完全な民間人を攻撃していることを喚起した。

そして同氏は、「しかし、彼らは成功していない。ウクライナ人は、世界を鼓舞している」と指摘した。

同氏は、ロシアでは弾薬不足が起きており、ロシアは多くの人々を前線で失い、自らのなけなしの友好国に支援を要請していると発言しつつ、イランと北朝鮮は、ロシアに武器を提供していることを告白したがっていないと指摘した。

同氏は、他方でウクライナのパートナー国はウクライナへの支援を続けているとし、前日米国が発表した25億ドルの新たな対ウクライナ安保支援パッケージのことを喚起し、米国のこれまでの安保支援は総額で267億ドルを超えていると伝えた。

なお、同日のラムシュタイン会合では、ゼレンシキー宇大統領がビデオ演説を行った

写真:CNN