戦車レオパルト2提供問題は「最終段階にある」=ウクライナ外相
ウクライナのクレーバ外相は23日、同国へと独製主力戦車レオパルト2の提供を巡る問題につき、現在最終段階に入っており、決定まで「最後の半歩」のところまで来ていると指摘した。
クレーバ外相がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。
クレーバ氏は、「これまでも話してきたが、もう一度言いたい。戦車問題にて、私たちは、最後の半歩のところまで来ている。私たちは、英製戦車チャレンジャーを受け取った。それについては、『不可能だ』と言われてきたものだ。もうフランスの戦車も受け取っている。今のところは軽戦車だ。私たちは、フランスが戦車ルクレールの提供を検討していると聞いている。私は、レオパルトも私たちのところにやってくることを疑っていない。私たちは、最終段階にいる」と発言した。
同氏はまた、ドイツにとってウクライナに対する武器の提供は毎回問題となっているとしつつ、その理由として「そういう国であり、特殊性があり、それは考慮せねばならない」と説明した。
同時に同氏は、「とはいえ、最終的には、私たちは常に必要な結果を受け取っててきたのであり、今回も同じく受け取ることになる」と発言した。
また、ドイツがウクライナへの戦車提供問題の解決を遅らせていることについて、クレーバ氏は、ウクライナ側は決定採択が早くなればなるほど、ウクライナ兵の血の流れる量は少なくなり、ウクライナ領が占領されている期間は短くなるのだと説明していると伝えた。
その他クレーバ氏は、ウクライナへの航空機提供問題の議論に関しては、「動いた」と形容し、「それが、私たちの望むように、その航空機並の速度で動けば、私たちは結果に迅速に達するだろう。なお、私たちの課題は非常にシンプルだ。私たちは課題をパートナーたちに明示し、パートナーたちがそれを認識し、今年私たちが勝利のために必要な全ての武器を得なければならないということを理解することにある」と発言した。
さらに同氏は、2月に開催される次回ウクライナ防衛支援会合(ラムシュタイン会合)では、ウクライナに対する武器提供に関して新たな決定が採択されるだろうとし、「なぜなら、私たちのところで起きているのは大型の戦争だからであり、この戦争には多くの武器が必要だからだ」と指摘した。
そして同氏は、「私たちに残っているのは3つも大きな問題だ。その1つは、思うに、ほぼ解決されている。それは戦車だ。そして、まだ開けていない(編集注:議題に上っていない)のは2つ。それは、長射程ミサイルと戦闘機だ。しかし、情報空間ではもう、どこかで誰かが航空機のテーマを議論しているという、最初の話が現れてきている。以前はなかった。今はもう現実となっている」と発言した。