ロシア艦船はウクライナの沿岸に近付くことを恐れている=ウクライナ海軍司令官

ウクライナのネイジュパパ海軍司令官は、黒海には2万5000平方キロメートルの「グレーゾーン」があり、ロシアの艦船は現在そこに入りたがっていないと発言した。

ウクライナ国防省がテレグラム・チャンネルでネイジュパパ海軍司令官の発言を伝えた

ネイジュパパ司令官は、「現在、ウクライナの黒海の2万5000平方キロメートルがグレーゾーンであり、ロシアの艦隊は破壊されるのを恐れて、そこには入ってきていない。それは、オデーサ州とハルキウ州を足した面積だ」と発言した。

また同氏は、解放が必要なウクライナの排他的経済水域は7万平方キロメートル以上あると指摘した。

その他同氏は、全面侵攻が始まった最初の数日、海上のロシア軍はオデーサ市の近くで目視できたが、現在ではロシア軍はウクライナがコントロールする沿岸には近付いて来ないと述べた。また、同氏は、「海とは大きな道であり、各国の課題はそれを守ることだ」と発言した。

同時に同氏は、「ウクライナの戦士たちの強靭さと私たちの西側パートナーたちの支援のおかげで、私たちは間違いなくロシアの侵略者に勝利し、一時的被占領下にある大地も海も取り戻す」と強調した。

同氏は、2022年は「不屈の年」だったが、「今は勝利の確信を呼び起こす仕返しの年が訪れている!」と強調した。

これに先立ち、2022年4月13日、ウクライナ軍は、ロシア黒海艦隊の旗艦であるミサイル巡洋艦「モスクワ」に対して、対艦ミサイル「ネプトゥーン」で攻撃、深刻なダメージを加えたと発表。翌14日、ロシア連邦国防省は、巡洋艦「モスクワ」の沈没を公表していた