NATOは北朝鮮兵のロシア・ウクライナ戦争への参加を確認していない=ルッテ事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は16日、NATOは北朝鮮軍人が対ウクライナ戦争にロシア側で参戦したとの情報について、確認が取れていないと発言した。

ルッテ事務総長がブリュッセルでのNATO国防相級会合前の記者会見時に発言した。

ウクルインフォルムの特派員が、NATOは対ウクライナ戦争において北朝鮮軍人の投入の兵站作戦に関する情報を有しているか、と質問すると、ルッテ氏は、「私はそのような情報を認めることができないが、しかし、それらが懸念を覚えさせるものであることは明白だ。私たちが知っていることは、北朝鮮がロシアの対ウクライナ侵略戦争を下支えしていることである。私たちは、ロシアと北朝鮮の間の軍事協力の深化を断固として非難する。しかし、この段階で、私たちは、あなたが参照する情報を認めることはできない」と発言した。

また同氏は、北朝鮮はこの戦争で中国とイランと連携してロシアを支援しているとしつつ、その際ロシアはそのような支援対して、資金だけでなく、知識や技術を提供していると指摘した。

同氏は、「ロシアは無料でその支援を受け取っているのではない。彼らは、自らの知識、知見、イノベーションを見返りに出している。よって、それは双方向の動きであり、必ずしも常にロシアにメリットがあるわけではない。しかし、北朝鮮は、私たちにとって大きな問題である。それは明白だ」と発言した。