EU、年内に計4万人のウクライナ軍人を訓練へ=ボレルEU上級代表

欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策上級代表は30日、EUは対ウクライナ訓練ミッション(EUMAM)の一環で行われているウクライナ軍人の訓練につき、目標の3万人の数に期限前に到達しそうであり、目標数値を上げて、年内4万人とする可能性を検討していると発言した。

ボレル上級代表がスペイン・トレドでのEU加盟国国防相級非公式会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ボレル氏は、「私たちのウクライナ軍のための訓練ミッションEUMAMは、現実の結果を出しており、過去に例のない速度で導入された。そのミッションはすでに2万5000人のウクライナ兵に訓練を提供し、一部はここ、トレドでもスペイン軍のおかげで訓練を受けられた。私たちは、年内を想定した課題を実行しており、10月末までにこのミッションで訓練を受けた軍人の数は3万人に達する。私は、大臣たちに、このミッションで年内に訓練を受けるウクライナ軍人数の課題を4万人に増やすことを提案した」と発言した。

同氏はまた、EUの軍人訓練ミッションはウクライナ軍の抱える現在の必要を反映せねばならず、数の面だけでなく、訓練内容の向上にも取り組まねばならないと強調した。

その際同氏は、「ウクライナ人は、より専門化した訓練を必要としている。より高度な能力のためのより少数のグループのためのものだ。私たちは、オランダとデンマークによる、戦闘機F16のウクライナへの供与の決定を歓迎した。私たちは、私たちのミッションへのそのF16の操縦士のための訓練モジュールをどのように統合できるかについての可能性を分析する。私たちのミッションもまた、その操縦士の訓練へと貢献できるようでなければならない」と発言した。