ウクライナ保安庁、段ボール無人機による露軍用飛行場への攻撃の報道にコメントせず
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ウクライナ保安庁(SBU)のデフチャレンコ報道官は8月31日、8月27日の未明にロシアのクルスクの軍用飛行場に対する段ボール無人機による攻撃はSBUが関与しているとの報道につき、コメントをしないと発言した。
デフチャレンコSBU報道官が、テレビ番組「統一ニュース」出演時に、記者からのクルスク飛行場への攻撃へのSBUの関与について質問された際に発言した。
デフチャレンコ氏は、「私が言えるのは、全面侵攻開始時から、SBUは何百という秘密特殊作戦を遂行したということだ。それは、衝突ライン上でも、敵の後衛でも行われている。また、その大半の実現難易度は最高水準である。しかし、現在、何らかの木綿(編集注:爆発の意)の事例に関して話したり、認めたりということは、私にはできない」と発言した。
また、SBUとその他の安全保障・防衛戦力との協力に関しては、デフチャレンコ氏は、「協力はノンストップで行われている。それは、特殊作戦時も含む」と指摘した。
記者から、ウクライナの無人航空機や無人水上艇をロシア側に着弾させるのに、いくら資金がかかっているか、と質問されると、デフチャレンコ氏は、活動の特徴を明かすことはできないと述べ、「言えるのは、私たちは、敵の(被害の)方が、私たちの側より、高価になるよう、あらゆることを行っている、ということだけだ」と補足した。
なお、8月31日、ソーシャルメディアにて拡散された動画では、段ボール無人機の試験の場面が写っている。報道機関は、これはSBUが新しく開発したもので、段ボール無人機は敵のレーダーに映らないなどと伝えていた。さらには、この段ボール無人機によって露クルスクの軍用飛行場への攻撃が8月27日に行われたとする指摘も見られた。