在庫の旧式装備のおかげでロシアはあと3年戦争を遂行できる=英研究所報告

英政策研究機関「国際戦略研究所」(IISS)は13日、ロシアは対ウクライナ全面侵攻の期間に約3000両の戦車を失ったが、同国在庫には今後数年間使用できるだけの戦車がまだ多く残っていると報告した。

国際戦略研究所(IISS)の報告書「ミリタリーバランス」2024年版に書かれている。ロイター通信が報じた

報告によれば、ウクライナもまた2022年2月以降装備品に大きな損失を被っているが、西側諸国の軍事支援により、質を高めながら、在庫を維持することができたと指摘されている。

また、「ロシアは、倉庫から何千もの旧式の戦車を、時には月に90両のペースで引き出すことで、質を量に変えることができた」と書かれている。

そして、ロシアにある在庫からして、新しい装備品を生産する能力に関係なく、たとえ技術レベルが低くても、ロシアはさらに約3年間は大きな損失を耐えられ、在庫から戦車を補充できる可能性があると指摘されている。

ロシアには、旧式戦車「T55」から最新の「T80」や「T90」まで1750両の主力戦車が用いられており、さらに4000両が保管されているという。

さらに、ロシア幹部は戦車「T80」の生産再開計画について話しているという。

写真:SBU