マクロン仏大統領、将来欧州部隊のウクライナ派兵を排除せず パリ・ウクライナ支援会合開催
フランスのマクロン大統領は26日、ロシアが現在の戦争に勝たせないためにはあらゆることを行う必要があるとしつつ、将来的に欧州の部隊をウクライナに派兵する可能性を「排除すべきでない」との見解を示した。
マクロン仏大統領がパリで開催された国際ウクライナ支援会合後に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
記者から、欧州部隊のロシア・ウクライナ戦争への派兵の可能性につき質問されると、マクロン氏は、「ダイナミズムの観点からは、いかなることも排除されるべきでない。私たちは、ロシアがこの戦争で勝てないようにするためには、あらゆる必要なことを行う必要がある。私はこれを覚悟を持って発言しているが、しかし、集合的理解もあり、それをもって私たちは、過去2年間を見ている。現在『絶対にない』と言っている人たちの多くが、これまでに『戦車は絶対にない』『航空機は絶対にない』『長射程ミサイルは絶対にない』と述べていたのだ」と発言した。
そして同氏は、「私は単に、それが案の1つとして会合時に喚起されたと述べている」と指摘した。
また同氏は、2年前多くの同僚たちが、「(編集注:ウクライナへの供与として)寝袋とヘルメットを提案する」と述べていたが、「しかし、現在彼らは、ミサイルと戦車を受け取るために、私たちはより迅速に、より専心して働くべきだと述べているのだ」と指摘した。
その他同氏は、欧州はしばしば予定から6〜12か月遅れているが、しかし、この会合の後にはそれは全て変わらなければならないと述べた。そして、現在の優先課題は弾薬であるとし、欧州はウクライナのために「弾薬レンドリース」のようなものを実施する準備があると発言した。
同氏はさらに、「このテーブルについている者全員が、まだある備蓄の真相を究明し、その中で弾薬の様々なカテゴリーでまだ動員可能なものを判明させ、また提案されているあらゆる新しい解決策に取り組むことにコミットしている」と伝えた。また同氏は、必要な部品、特に火薬の不足の問題についても認識されているとし、解決されねばならないと初げした。
加えて同氏は、チェコからの提案であるウクライナのための域外市場での弾薬購入の提案も支持した。
同氏は、「私たちは、今後10日間でさらに詳しくその案を検討する。しかし、私たちは同案に完全にオープンである。唯一の目的は、ウクライナ人を助けるために効果的であることだ」と強調した。
その他同氏は、今回の会合では、「中長射程ミサイル・爆弾連合」というウクライナ支援のための国のグループが設置されることが決定されたと伝えた。
同氏はその際、「ご覧のとおり、フランスはそのような射程のミサイルをいくつか供与したのであり、私たちはその点でも具体的な決定を採択した。現在、私たちには、関連する(編集注:ウクライナへと提供する武器などの)能力を扱う8つの『連合』がある。私たちは、ウクライナ大統領が必要だと述べていたミサイル防衛の連合に新たな刺激を与えること、今夜9つ目の連合として、長距離攻撃用連合、すなわち、中長距離ミサイル・爆弾連合を創設することを決定した」と発表した。
また同氏は、今夜から「フランスはあらゆる希望者、可能性を持ち、新しい装備品を送り始めた、あるいは送る準備のある国を動員するつもりだ」と述べた。そして同氏は、この問題はウクライナ人にとって極めて重要なものであり、彼らにはそのような武器への甚大なニーズがあると強調した。
さらに同氏は、エストニア首相からの財政動員の提案も支持したとし、欧州の国々は債務を引き受け、「ウクライナ支援のための共同軍事イニシアティブへの資金提供」のための共通基金を創設するべきだと述べた。