ウクライナを完全に塞ぐにはパトリオットが25基必要=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は6日、ウクライナの空を完全に塞ぐには防空システム「パトリオット」が25基必要だと訴えた。

ゼレンシキー大統領がテレビ番組「統一ニュース」へのインタビューの際に発言した

ゼレンシキー大統領は、「ウクライナを完全に塞ぐには、将来的にウクライナが25基の『パトリオット』システムを持ち、それぞれに6〜8のバッテリーがあるのが望ましい(編集注:発言ママ)。それは、私たちのパートナー皆がよく知っているし、どの地点にそのシステムが置かれ、稼働すべきかということすら知っている。『パトリオット』システム、あるいは、世界にはいくつかの類似品もあり、それらも非常によく機能している」と発言した。

また同氏は、25基というのは多いと思われるかもしれないが、ウクライナの領土は広大だと指摘した。

さらに同氏は、ロシアがウクライナの電力システムを攻撃し続けていると述べた。その際同氏は、「防空やその他の第1、第2、第3レベルの防衛で電力施設を守ることができた。しかし、残念ながら、その防衛システムでは役に立たないミサイルがあるのだ。その際は、パトリオットか類似品しか機能しない」と指摘した。

そして同氏は、現状、どの施設、どの町を守るかを選ばざるを得なくなっていると発言した。

加えて同氏は、現在のロシアの攻撃の烈度は高くなっており、ウクライナ側の防空システムのミサイルの在庫は現時点ではあるが、しかし、ロシアが攻撃をさらに強めること、防空用のミサイルが足りなくなる可能性を考慮せねばならないと指摘した。

その際同氏は、「もし彼ら(ロシア)が先月のような攻撃をしてきたら、私たちのミサイルは足りなくなるかもしれないし、パートナーたちもそれは知っている。私たちは日付を計算した。私たちにはそのミサイルが必要であり、私たちは平均で1日どれだけ使用しているかを理解している。そのようなプロセスは加速せねばならない。全てにお金がかかる」と発言した。

写真:大統領府