西側諸国の対ウクライナ軍事支援の決定は全て約1年遅れている=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、西側諸国の対ウクライナ軍事支援の決定採択が極めて遅いことが、ウクライナ軍の状況を難しくしていると発言した。

ゼレンシキー大統領がロイター通信へのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、西側の軍事支援につき「大きな前進が一歩あっても、その前に二歩後退があるのだ」と形容し、「私たちが達成し、その後皆で一緒に達成している、全ての決定が約1年遅れている」と指摘した。

そして同氏は、一定の条件下でウクライナ領を飛翔するロシアのミサイルを、同盟国が自国から直接撃墜する可能性についても提案した。

また同氏は、「ロシアはウクライナ領で300機の航空機を使っている。空で抵抗するには、私たちには、少なくとも120、130機が必要だ」と述べた。ロイターは、ウクライナが米国製「F16」を待っており、それはまもなく戦闘で用いられることになると指摘している。

ゼレンシキー氏は、「今すぐそれを補償できない?わかった。NATOに加盟する隣国の領土にある航空機に戻ろう。それらが飛び立ち、標的を撃墜し、民間人を守る。彼らはそれができるか? 私はできると確信している。それはNATO加盟国からの攻撃、介入だろうか? 違う」と発言した。

また同氏は、ウクライナはパートナー国から提供された武器でロシアの国境付近の機材やより深い地点を攻撃することについての協議を行なっているが、今のところ「肯定的なものは何もない」と指摘した。

その他同氏は、ロシア軍が攻勢を始めたウクライナ北部、とりわけハルキウ州の戦況については、現在コントロール下にあると指摘した。