ゼレンシキー宇大統領、西側武器によるロシア領攻撃の必要性を説明
ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナはロシア領内にある軍事標的を防衛の一環で西側の武器により攻撃したいと考えていると発言した。
ゼレンシキー大統領が米ニューヨークタイムズへのインタビュー時に発言した。
ゼレンシキー氏は、現在ウクライナにはウクライナ軍人が防衛のために使っている自国産の武器や無人機があると発言した。
そして同氏は、「私たちがバイデン大統領に対して、彼に対してだけでなく多くの国首脳に、常に呼びかけてきたことは、私たちは防衛として(編集注:西側武器を)使いたいということだ」と発言した。
さらに同氏は、ロシア軍はウクライナの町を自国領でウクライナ国境に最も近い村から攻撃しているが、それは彼らがウクライナが反撃してこないこと、ウクライナには西側パートナーから提供された武器でロシア領内のロシア軍部隊を攻撃することを許可されていないことを知っているからだと説明した。
また同氏は、「私たちはどうやって自衛するのか? 私たちができるのは、ウクライナ領へと向かってくるミサイルを攻撃するか、発射の前に航空機を攻撃するかである。ミサイルに対する攻撃のためには、防空(システム)が要る。航空機攻撃には、関連の武器と許可が要る」と発言した。
その他同氏は、ロシアがウクライナのエネルギーインフラ施設に対して発射するミサイルは、北大西洋条約機構(NATO)加盟国がウクライナの空域外から撃墜することができると述べ、そのような戦術は防衛的性格を持つものであり、NATO加盟国をロシアとの戦争に引き込むようなリスクはもたらさないと発言した。
同氏はその際、「私には疑問がある。どこに問題があるのか? どうして撃墜してはいけないのか? それは防衛だろうか? 防衛だ。それはロシアに対する攻撃だろうか? 違う。あなた方は、ロシアの航空機を撃墜し、ロシアのパイロットが死ぬのだろうか? 違う。では、NATO加盟国が戦争に引き摺り込まれるという問題はどこにあるというのだ? そのような問題はない。撃墜は、ウクライナの空で行われる。そして、国境(付近)にいるロシア軍に対して使う武器を私たちに与えて欲しい」と発言した。