ウクライナ、ポルトガルと二国間安保協定を締結

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ウクライナのゼレンシキー大統領は28日、リスボン訪問時にポルトガルのモンテネグロ首相と安全保障分野協力に関する二国間協定に署名した。

ウクライナ大統領府広報室が公表した

発表には、「協定はポルトガルが、ウクライナが領海を含む同国の1991年の国境内の領土一体性を回復するために同国を支持するコミットメントを記述している」と書かれている。

また、ポルトガルは、今年ウクライナに少なくとも1億2600万ユーロの軍事支援を提供するという。

さらに、ポルトガルは、F16連合と海洋安全保障能力連合への参加する他、大型口径弾薬購入プログラム、地雷除去努力、海洋安全保障強化への参加も認めている。

その他、防衛産業、インテリジェンス、組織犯罪対策、プロパガンダ対策、化学・生物・放射線・核リスク対策の分野における二国間協力についても記述されている。

ウクライナとポルトガルは、ウクライナの将来のNATO加盟へ向けた道でウクライナを支援するための共通の努力を調整し、強化していくと表明している。

政治協力分野では、ウクライナの和平案「平和の公式」への支持、侵略国ロシアの責任追及、対露制裁強化、ロシア侵略による損害に関する賠償支払いメカニズム創設に向けた協働がうたわれている。

ポルトガルはまた、ウクライナ児童帰還に向けた連合への参加を続け、同連合の枠組み文書に記載されている目的達成を促進させることを約束している。

今回のポルトガルとの協定締結により、昨年7月にビルニュスにて採択されたG7首脳宣言にもとづいてウクライナが二国間安全保障協定を締結した国は12か国となった。これまで、ウクライナは、英国、ドイツ、フランス、デンマーク、カナダ、イタリア、オランダ、フィンランド、ラトビア、スペイン、ベルギーと安保協定を締結している。

写真:大統領府