徴兵機関幹部の違法行為に対する制裁を強化する必要あり=ウクライナ国会議員

ウクライナ最高会議のホルベンコ与党会派「人民奉仕者党」議員(人権委員会副委員長)は、動員を担当する幹部職員の違法行為に対する制裁を強化する必要があるとの見方を示した。

ホルベンコ議員がウクルインフォルムへのインタビュー時に発言した(リンク先はウクライナ語)。

ホルベンコ氏は、地域採用・社会支援センター(徴兵機関)の代表者による違法行為につき「個々の出来事、個々の事例を丁寧かつ包括的に見なければならない。例えば、地域採用センターの職員は、国民が動員に関する合法的要求の履行を拒否した場合には、力の行使、強制的措置を取ることができる」と発言した。

その際同氏は、地域採用センター代表者による強制的措置の行使は軍の基地や配属地を勝手に離れた人物を拘束する場合にのみ、正当化され得ると指摘した。

同時に同氏は、「しかし、現時点では、地域採用センター職員による暴行や、殺人に関する話すら広がり始めている。当然ながら、そのような事例は捜査しなければならないし、採用センター職員のていねいな調査が不可欠だ。彼らの能力不足こそが対立の原因となった事例はある」と強調した。

そして同氏は、現在、地域採用センター職員候補者の適切な選考が非常に重要となっているとし、彼らの心理状態や兵役義務者との対話に向けた準備を考慮すべきで、それが「動員をより効果的にするのであり、社会の採用センターに対する信頼を築くのだ」と発言した。

他方で同氏は、「同時に、動員に責任のある幹部の違法行為に対するより強力な制裁が不可欠であることは明白だ」とも発言した。