ロシアはウクライナに毎日100航空爆弾を投下、航空優勢を剥奪せねばならない=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、現在のロシアのウクライナに対する戦略的優位は航空優勢だとし、ロシアから航空優勢を剥奪することが現在の重要課題だと発言した。

ベルリン訪問中のゼレンシキー大統領がウクライナ復興会議での演説の際に発言した。

ゼレンシキー氏は、「ウクライナ人は、占領者を自国領から追い出す能力があること、必要な優勢を達成することができることを証明した。私たちはウクライナのために黒海を勝ち取り、現代的な防空システムでどのようなロシアのミサイルも無人機も撃墜できることを証明した。その際大切なことは何だろうか? それは、ロシアから様々な優位を剥奪することである。現時点でロシアのウクライナに対する最大の戦略的優位は航空優勢であり、それはミサイルと爆撃のテロであり、それがロシア軍の地上での前進を助け、ロシアの憎悪が命を奪うことを助けている」と発言した。

同氏はまた、誘導航空爆弾だけでロシア軍は毎日約100弾を投下していると述べた。その際同氏は、「日曜日には80、月曜日には95の誘導航空爆弾が投下された。それは著しい破滅的圧力だ。さらにミサイル、さらに攻撃型無人機だ。私たちがロシアからその能力、ウクライナにテロを行う能力を奪わなければ、プーチンは公正な平和を模索する真の利益は生じないだろうし、爆弾を投下してウクライナを消し去れる、ミサイルで命に基盤と防護を与える全てのものを消し去れる、という彼の幻想が変わることはなかろう。防空が、答えである」と発言した。

その際ゼレンシキー氏は、ショルツ独首相に防空支援につき謝意を伝えた。同氏は、「ドイツはすでに防空提供支援において世界のリーダー国の1つとなっている。個別に『アイリス』の製造者皆に謝意を述べたい。同システムは、実に非常に強力に助けてくれている。またウクライナのためのシェルターとなっているその他のシステムについてもだ・私たちは、ロシアの空撃から部分的な防護を確保することに成功した。私たちは、さらにそれを実現せねばならないし、実現は可能だ。私たちの最大の都市集合体を近々塞ぐためには、少なくとも『パトリオット』が7基は必要だ」と発言した。

さらに同氏は、新しい防空システムが稼働したら、それは平和が近付くことの確信の印となるとも指摘した。

なお、同日、ショルツ独首相は、ウクライナ復興会議にて、ドイツは近々ウクライナに3基目の「パトリオット」と、「アイリスティーSLM」「ゲオパルト」、ミサイル、榴弾砲砲弾を引き渡すと報告している。

写真:大統領府