ピストリウス独国防相、ウクライナへの「パトリオット」ミサイル100弾等の供与発表
ドイツのピストリウス国防相は11日、防空システム「パトリオット」のミサイル100弾を含む、ウクライナへの新しい軍事支援パッケージ供与を発表した。
ピストリウス国防相が訪独中のゼレンシキー宇大統領とウクライナ軍人が「パトリオット」の訓練を受けているメクレンブルク=フォアポンメルン州の軍事基地の訪問時に発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ピストリウス氏は、「今日私は、それほど大型ではないものの、等しく重要な新たな支援パッケージを発表できる」と発言した。
同氏はまた、同パッケージには「パトリオット」システムの誘導ミサイルが100弾含まれるとし、その内32弾はすでにウクライナに届いており、残りの68弾は数週間以内に発送されると伝えた。
このミサイルは、ドイツのウクライナ防空強化イニシアティブの一環で、同国とデンマーク、オランダ、ノルウェーが協力したことで確保できたものだという。
さらに近く、対戦車兵器、榴弾砲砲弾の部品、数千の攻撃型無人機、対無人機機材、狙撃銃などの小火器も供与されるという。ピストリウス氏は、小火器の提供はウメロウ宇国防相に要請されたものだと補足した。
記者から、西側武器のロシア領での使用を、ハルキウ州近郊だけでなく、より広範な地域まで認める可能性について質問されると、ピストリウス氏は、それについては声に出して話すべきではないとしつつ、「本件に関する議論が継続される可能性は排除されない」と発言した。
同時に同氏は、ドイツの軍指導官がウクライナ兵をウクライナ領で訓練することには反対を表明した。また同氏は、ウクライナ兵は訓練時に非常に迅速に技能を身に付けており、1週間に6日間、毎日10〜12時間訓練を受けていると指摘した。同氏は、ウクライナ兵は2か月間で数か月、数年かかるような内容を身に付けていると述べた。
写真:大統領府