フランスはウクライナへの戦闘機「ミラージュ」供与の約束は守られる=仏大使
ヴェシエール駐ウクライナ仏大使は14日、フランスは、戦闘機「ミラージュ2000−5」供与をはじめ、ウクライナに対する軍事支援の約束を明確に守っているとし、人員の同機関連の訓練は数か月かかると発言した。
ヴェシエール仏大使が14日夜の記者会見時に、フランスがウクライナとの間で5か月前に締結した安全保障協定の履行にコメントする形で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ヴェシエール大使は、「仏大統領により、その協定の履行の具体的な方向性が言及されている。とりわけ、軍事装備品に関してであり、追加ミサイル『スカルプ』供給、防空システム『SAMP/T』用ミサイル『アステル』供給、また仏政権による一定数の航空機『ミラージュ2000−5』引き渡し願望についても話されている。これら全ての方向性は、すでに長らく生じている、フランスの榴弾砲システム『カエサル』の供給に加えられているものだ。その榴弾砲システムの供給数はさらに増えていくことが想定されており、それらはウクライナ軍によって使用されていく」と発言した。
また同氏は、6月7日にゼレンシキー宇大統領のパリ訪問時に、「カエサル」の生産会社「Nexter」との間でウクライナでの弾薬の製造に関する合意に署名が行われたことを喚起した。
戦闘機「ミラージュ2000−5」引き渡しに関して、大使は、その約束は守られると強調した。
その際大使は、「フランス政権側は非常に明確なコミットメントを負ったのであり、それは守られていく、そこに疑いはない。そのコミットメントの内容は公開されないし、私も今日、その意味で新しい発表を行うことはない。しかし、もう一度強調するが、それは全てウクライナの軍指導部との間の緊密な調整の下に行われている。わかるだろうが、私たちがそれをできるだけ迅速に行いたいと願おうとも、短縮し得ない一定の時間制限があるのだ。それは、その航空機のための操縦士と技師の訓練の話だ。しかし、概して、私は、話は数か月間のことだと思っている」と発言した。
これに先立ち、フランスのマクロン大統領は6日、同国はウクライナに対して戦闘機「ミラージュ2000−5」を供与し、フランスで操縦士の訓練を行うと発表していた。