ロシアの爆撃機が航空爆弾を投下する前に同機を破壊せねばならない=クレーバ宇外相

ウクライナのクレーバ外相は15日、ロシア領内の合法的軍事目標に対してウクライナが西側提供の武器を使うことが支持されねばならないと強調した。

クレーバ外相がビルニュスでのリトアニア大使年次会合の参加者へのオンラインメッセージの際に発言した。ウクライナ外務省が公表した

クレーバ外相は、最近のロシア軍の残虐な攻撃、とりわけキーウ市内の小児病院「オフマトディト」への攻撃を喚起した上で、ウクライナによるロシア領内の合法的軍事目標に対する西側武器の使用を支持する必要性を改めて強調した。

その際クレーバ氏は、「私たちは、ロシアの爆撃機が私たちの陣地、町、自治体に対して死の誘導航空爆弾を投下する前にその爆撃機を破壊せねばならない。それはロシアの空のテロを著しく弱体化することになる。その決定を実現させるためにパートナーを説得する上でのあなた方が支援してくれたら、私は感謝する」と発言した。

また同氏は、ウクライナ西部の少なくとも領空一部の防衛に北大西洋条約機構(NATO)の能力を使うことの重要性を強調した。

同氏は、「ロシアの死をもたらすミサイルと無人機の撃墜は、その他の国を紛争の当事者にはしない。それは人道的課題である。私たちはその覚悟を必要としている」と発言した。

さらに同氏は、リトアニアの外交官に対して、ウクライナの欧州連合(EU)・NATO加盟への道のりにおける実際的行動への支持や、ウクライナの和平イニシアティブ「平和の公式」の実現におけるリトアニアの活発な活動についても謝意を伝え、さらにウクライナとリトアニアの第2回「平和サミット」への道のりにおける生産的協力への期待を伝えた。

これに先立ち、カービー米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は11日、バイデン米大統領はあり得るエスカレーションを懸念していることから、ウクライナに対してロシア領深部への攻撃に米国供与の武器を使用することを認めていないと発言していた