オランダとデンマークが購入した戦車「レオパルト２」、今夏ウクライナへ発送へ

オランダ国防省は、同国とデンマークが購入した主力戦車「レオパルト２Ａ４」が今夏ウクライナに発送されると発表した。

オランダ国防省広報室が伝えた。

発表には、「ウクライナのためにオランダとデンマークが購入した１４両の『レオパルト２Ａ４』が今夏戦乱の国へと送られる。これら戦車は過去数か月修理され、テストされていた」と書かれている。

また国防省は、オランダとデンマークは昨年１４両の「レオパルト２Ａ４」を購入していたとし、それはオーバーホールされた中古の戦車であり、修理はドイツ企業「ラインメタル」社によって行われたと伝えた。ウクライナは、ロシアの侵略との戦いにおいてこれら戦車を利用することができるという。

この内１２両は、すでに発送に向けて渡されており、残り２両には検査テストが行われているという。全１４両が夏の終わりまでに同時に引き渡されると書かれている。

ブレケルマンス蘭国防相は、「激しい戦いが行われていることから、ウクライナは、より多くの軍事支援を緊急に必要としている。これら戦車は、ロシア軍からの自衛のために重要な役割を担い得る。オランダは、同盟国・同志国と共に、必要な限りずっとウクライナを支持し続けていく。それは、ウクライナの防衛とプーチン侵略抑止のために極めて重要である」と発言した。

国防省は、戦車「レオパルト２Ａ４」はウクライナが戦場で優位を達成するのを支援し得るものだとし、強力な火力を有し、操縦者保護に優れ、速度があると指摘した。

なお、オランダは、ウクライナの戦車供給を行う「国際戦車連合」に加わっている。