マリのトゥアレグ反政府勢力、拘束したロシア傭兵のウクライナへの引き渡しを提案

西アフリカのマリのトゥアレグ族反政府勢力(CSP-DPA)は、ロシアの傭兵集団「ヴァグネル」の一団を壊滅させ、複数名の傭兵を拘束した上で、ウクライナに対して傭兵を引き渡すことを提案した。

CSP-DPAの一員がソーシャルメディア「X」アカウントに書き込んだ

投稿には、「私たち、CSP-DPAの武装勢力は、ロシアの犯罪者に対するあなた方の戦いとの私たちの連帯を示したい。私たちは、『ヴァグネル』傭兵を大量に拘束しており、支持と連帯の印としてこれら被拘束者をあなた方に引き渡したい。このジェスチャーは、正義と自由を巡るあなた方の戦いにおけるあなた方を支援することを目的とするものだ」と書かれている。

またこの人物は、この行為によって「私たちの繋がりと私たちの共通の勝利」の強化を促すことになることを期待している。

これに先立ち、28日、トゥアレグ族が主に暮らすマリ北部の反勢力集団が、アルジェリアとの国境付近での戦闘で、マリ国軍とロシアの傭兵集団「ヴァグネル」の兵士を数十人殲滅したことが判明していた。

マリでは、2021年5月の軍事クーデター後、ロシアとの繋がりの強い軍事政権が国を統治しており、同政権は現在ロシア特殊部隊の管理下にある傭兵集団「ヴァグネル」のサービスをロシアから受けている。