米国、17億ドルの対ウクライナ安保支援を発表
米国防総省は29日、ウクライナに対する、大統領権限(PDA)で拠出される2億ドル相当と、対ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)からなる15億ドル相当の装備品からなる安全保障支援パッケージを発表した。
国防総省広報室が伝えた。
発表によれば、今回の支援に含まれる物は以下のとおり。
・防空システム「ナサムス」用ミサイル
・短・中距離防空ミサイル
・防空用ミサイル「RIM7」
・電子戦装備
・高機動ロケットシステム「ハイマース」用弾薬
・155ミリ・105ミリ口径砲弾
・120ミリ口径迫撃砲弾
・精密航空弾薬
・TOW対戦車ミサイル
・対戦車ミサイルシステム「ジャベリン」「AT4」
・小火器
・爆発物と破壊装置・弾薬
・安全な通信システム
・商業衛星画像サービス
・予備部品・保守・維持支援、その他付属品
この発表に対して、ゼレンシキー大統領は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、米国に謝意を伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私は、バイデン米大統領、米議会、議会両党、米国民全体に対して。今日の米国による総額17億ドルの2つの軍事支援パッケージにつき深く感謝している」と書き込んだ。
同氏はまた、同パッケージには、防空用のものをはじめとする弾薬、電子戦機器、その他ウクライナの防衛者が必要とする諸装備、さらに米国が以前提供した装備品の維持のための資金支出が含まれていると伝えた。
そして同氏は、「私は今日、ハルキウ州にて、そのような恒常的な支援がどのように私たちに命を救い、人々をロシアの攻撃から守ることを可能にしているかを自分の目で見てきた。最も大切なことは、その支援が侵略とテロに対して米国の力とリーダーシップを示しているということだ。そのようなリーダーシップが強くあればあるほど、世界は安定する」と発言した。