ウクライナ安保会議書記、ロシアとの和平協議の可能性にコメント

ウクライナのリトヴィネンコ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、ロシアには和平に関する真剣な協議を行う準備がないとの見方を示し、またロシアの戦略文化は西側のアプローチとは異なり、ロシアとは力の立場からのみしか対話はできないと指摘した。

リトヴィネンコNSDC書記が仏ルモンドへのインタビュー時に発言した

リトヴィネンコ氏は、「ロシアには真剣な協議の準備はない。問題は、プーチンを交渉のテーブルにつける点にある。彼らとは力の立場でしか話しはできない。そのため、あなた方は私たちを武装して、ロシアに勝たせるよう支援すべきなのだ。そうでなければ、戦争は他の地で続いていく」と発言した。

同時に同氏は、ウクライナはゼレンシキー宇大統領が推進する「平和の公式」の実現を続けていくとし、現在第2回「平和サミット」の準備をしていると伝えた。

その他同氏は、記者からロシアのエージェントをウクライナの国家機関から一掃できたかとの質問に対して、ほぼ一掃したとし、そうでなければロシアはクルスク作戦の準備について気付いていただろうと指摘した。

その際同氏は、「一掃は生じた。それは保安庁(SBU)の担当だ。それは多大な作業を要した。なぜなら、ロシアは独立達成から33年間私たちに対して活動してきたからだ。クルスク作戦は、ウクライナがロシアに対して大規模作戦を組織することが可能であることを示した。当然、ロシア諜報機関はまだいるが、それははるかに小さくなっている」と述べ、さらにクルスク作戦は「大成功」だと形容した。

写真:NSDC