「クリミアはウクライナの自由を巡る戦いの鍵となる戦場」=ウメロウ宇国防相
ウクライナのウメロウ国防相は11日、ロシアはクリミアをウクライナ人に対する侵略の橋頭堡に変えてしまったとし、そのためクリミアはウクライナの自由を巡る戦いの鍵となる戦場なのだと発言した。
ウメロウ国防相が、フェイスブック・アカウントにて、11日に開催された第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議の総括コメントを掲載した。
ウメロウ氏は、「今日私はウクライナ大統領主催の『クリミア・プラットフォーム』首脳会議に出席した。私にとって、これは単なる作業会合だとか国際パートナーとの対話の機会とかではない。これは私個人の戦いなのだ。クリミアは、私の家であり、私は、何百万人のウクライナ人と同様、半島の国、私たちの人々を思って、ロシアの占領から毎日痛みを感じている」と書き込んだ。
また同氏は、ロシアはクリミアを対ウクライナ侵略のための橋頭堡に変えており、ミサイル攻撃のために利用しているとし、「そのため、クリミアは、私たちの自由を巡る戦いの鍵となる戦場である。そして、私たちは、クリミアを家へ戻すまで止まらない」と強調した。
さらに同氏は、過去1年、長射程兵器のおかげでウクライナは黒海の戦力バランスを変え、ロシアから独立した「穀物回廊」を作り出し、その回廊を5000隻以上の船が通ったと指摘した。
その際同氏は、「私たちは24隻のロシアの艦船を撃破し、ズミーニー島のコントロールを取り戻し、ロシア艦隊と対抗するために、技術『無人機の群れ』を世界で初めて導入した。私たちの次の一手は、黒海地域全体の安全の確保である」と伝えた。
その他同氏は、前回のラムシュタイン会合(ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合)の際に、海軍能力強化の一環で、ウクライナは「海洋能力連合」の国々と文書に署名したとし、「それは私たちに、内海と国際海域におけるウクライナの国益の防衛において、追加の支援を与えるものだ」と説明した。
同氏は、「私たちの目的は不変のままであり、クリミアを含む、ウクライナ全土を取り戻すことだ」とし、「その目的に近づいている。とりわけ、クリミア・プラットフォームのような会合のおかげでだ」と強調した。
なお、11日、第4回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催された。
クリミア・プラットフォームとは、ウクライナが主導する、クリミア問題、クリミア人権問題、脱占領促進、欧州・国際安全保障強化を提起し続けることを目的国際調整メカニズムのこと。2021年に第1回クリミア・プラットフォーム首脳会議が開催され、首脳宣言が採択された。今年の同首脳会議の開催は4回目。