ウクライナの勝利はNATOの重要優先課題=ルッテ新NATO事務総長

北大西洋条約機構(NATO)のルッテ新事務総長は1日、ウクライナを支援し、ウクライナが戦争に勝利する条件を保障することは、安全保障問題解決におけるNATOの繋がりとグローバルなパートナーシップの強化と並んで、NATO事務総長の重要な優先課題であり続けると発言した。

ルッテNATO新事務総長が自身の就任式の際に、ストルテンベルグ前事務総長との共同記者会見の際に発言した。

ルッテ氏は、「あなた方は、私たちが将来進めていく優先課題につき喚起した。それ(編集注:優先課題)は、ウクライナだ。私たちは、ウクライナが主権ある独立した民主的国家として勝利するようにせねばならない。(また、)当然、それは私たちの抑止・防衛システムだ。私たちは、私たちの集団防衛のレベルを高めねばならないし、あなた方はそのために非常に多くのことを行った。そして、いうまでもなく、NATOのグローバルパートナーシップが世界の危険に対応するように、それを拡大させ、深化させることだ」と発言した。

その他同氏は、前任のストルテンベルグ氏のおかげでNATOは現在かつてないほど大きく、強くなり、またさらに団結していると指摘した。そして同氏は、「よって私にとって、事務総長としてあなたの後任となれることは大きな光栄である。私たちは双方とも、強力な環大西洋の繋がりが私たちの同盟の基本であることを信じており、私はあなたに、その団結が強固であり続けるよう、あらゆることを行うことを確約する」と発言した。

記者から、今後の米国の大統領選挙がNATOにどのように影響を与え得るか、特にNATOのウクライナ支援についてはどうか、と質問されると、ルッテ氏は、同大統領選挙のどちらの候補者もよく知っているとし、どちらが選出されたとしても、新政権と建設的な関係を確立できることを期待していると発言した。

なお、1日、ブリュッセルのNATO本部にて、ルッテ新NATO事務総長の就任式が開催された。

写真:ゲッティ