ゼレンシキー宇大統領、南部ヴフレダルからの撤退につき「大切なのは兵士の命を守ること」

ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、同国南部のヴフレダルからウクライナ軍を撤退させたことは正しかった、なぜなら兵士の命を守ることができたからだと発言した。

ゼレンシキー大統領がキーウを訪問しているルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

記者から、ヴフレダル撤退の理由について質問されると、ゼレンシキー氏は、「然るべき武器がなければ、私たちはロシアを止めることができない。そして、彼らが私たちの兵士の陣地を破壊したら、彼らの命を守らなければならない。なぜなら、どのような建造物よりも彼らの方が重要だからだ。彼らは私たちの人であり、ウクライナ国民だ。そのため、彼らが撤退すること、自分を守ることができることは非常に正しい。国家のため、自らの英雄的な兵役のためだ。それは全くもって正しいステップである。私たちは、あれやこれやの武器でロシアを止める可能性を提供するよう頼んでいる。許可を与えること、然るべきシステムを与えることをだ」と答えた。

また同氏は、現在長射程兵器の供給が滞っていると指摘しつつ、「ウクライナには、真の公正な外交のためにロシアに対する圧力を加えられるようになるために、前線での立場の強化が必要だ。そのため、私たちは、長射程のものを含め、十分な数と質の武器が必要なのである。私の考えでは、パートナーたちはそれ(武器の供給)に関して遅れている」と発言した。

これに先立ち、2日、ウクライナの作戦戦略部隊集団「ホルティツャ」がロシア軍の攻勢を受けていた南部ヴフレダルから部隊を撤退させたと発表していた

写真:第72独立機械化旅団