ウクライナ参謀本部はロシアの中距離弾道ミサイルの対策を検討=シルシキー宇軍総司令官
ウクライナのシルシキー軍総司令官は、ウクライナ軍は現在ロシアの中距離弾道ミサイル「オレシニク」を迎撃する手段がないとしつつ、様々な対策について検討していると発言した。
シルシキー総司令官が軍事ジャーナリストのツァプリイェンコ氏へのテレビインタビュー時に発言した。
シルシキー氏は、「当然、参謀本部と産業は、その武器との様々な対策手段や効果の低減について検討している。一方で、単なる防空システムでなく、対ミサイルシステムとなる国産防空システムの創設を促している。それは、私たちに、そのようなシステムを得るべく、同盟国との協議も積極的に行うことを促している。そして、当然、それは抑止要因となり得る現代的な対ミサイルシステムの創出も促さなければならない」と発言した。
また同氏は、現在「オレシニク」はウクライナの安全にとって現実的な脅威だとし、なぜならウクライナには今のところそれを迎撃する手段がないからだと強調した。
その際同氏は、「どのようなミサイル兵器も危険である。そして、それは、改善された性能を持つ『オレシニク』なのだ。それは弾道ミサイルであり、私たちにとってそれは非常に危険だ。また、それは多弾頭を持ち、それもまた複数に分裂する。つまり、それは現実的な脅威だ。そして、現時点で、それを迎撃できる防空システムは数えるほどしかない。私たちには今のところそれはないが、しかし、私たちは、それが登場するようにあらゆることを行わねばならない」と発言した。
写真:シルシキー軍総司令官(フェイスブック)