欧州は皆の安全を保証できるようでなければならない=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は21日、欧州は皆の平和と安全を保証できるよう強くならなければならないと発言した。
ゼレンシキー大統領が世界経済フォーラム(ダボス会議)での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「欧州はリーダーとなり、世界で最も魅力のある市場とならねばならず、それは達成可能である。そして、欧州は皆、自分と他者の平和と安全を保証できるようでなければならない。世界における欧州にとって重要な者皆の平和と安全だ。欧州は、強くなるに値するし、そのためには欧州はEUとNATOを必要としている」と指摘した。
同氏はまた、ロシア・ウクライナ戦争の公正な終結と欧州の全ての人のための安全の真の保証がなければそれは達成できないとも発言した。
その他同氏は、現在皆がワシントンに視線をむけており、誰も欧州を見ていないと批判した上で、米国が欧州を重要な存在として受け入れ、焦点を移すようにしなければならないと訴えた。
そして同氏は、欧州は優先順位、同盟関係、技術発展においてトップの座を競わなければならないと発言した。また同氏は、ロシアは(編集注:欧州より)経済的能力が小さいにもかかわらず、数倍多くの弾薬と兵器を生産していると強調した。
さらに同氏は、「脅威には、一緒に立ち向かうことができる。軍の兵力に関してすらだ。ロシアは150万人の軍を配備できる。私たちの軍は80万人以上だ。2番目がフランスで、20万以上である。その後、ドイツ、イタリア、英国が続く。他の国はいずれもより小さい。それは、一国が自らを守れる状況ではない」と発言した。
そして同氏は、たとえGDP比5%の防衛費が出されるようになった場合でも、単一の欧州の安全保障・防衛政策が必要だと強調した。そして同氏は、欧州版「鉄のドーム」を構築するよう呼びかけた。
なお、20日、スイスで世界経済フォーラム、通称ダボス会議が始まった。ゼレンシキー大統領は、同日同会議に出席した。