紛争の凍結は交渉の前にウクライナを弱い立場に据えるもの=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は、紛争の凍結は、将来の交渉を前にして、ウクライナを弱い立場に据えるものだと発言した。

ゼレンシキー大統領がブルームバーグへのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、「紛争の凍結は、ウクライナにとっての最善の提案ではない。それは、ウクライナにとっては、将来の交渉へと出る際の弱い立場だ。それはロシアにとって有利な立場である。なぜなら、彼らは何も失わず、自軍の回復のための時間を稼ぐだけだからだ。なぜなら、私は、彼らは再び到来したがっているからだ(編集注:ロシアの再侵攻の意)」と発言した。

また同氏は、この文脈で最も重要なのは、ウクライナのための安全の保証だと強調した。

その際同氏は、「ロシアの立場に依存しない安全の保証がある。率直に言えば、ウクライナでは誰もロシアを信じることはない。そのため、ロシアによる安全の保証には私はあまり関心がない。彼らが約束を守らないのであれば、彼らが何を約束しようが違いはなかろう? これまでに保証は何度もあった。ブダペスト覚書やミンスク諸合意やノルマンディ(編集注:ノルマンディ・フォーマットでの協議)などだ。停戦問題はこれまでにあったことなのだ。それは、私たちにとって新しいことではない。問題は、プーチンが新たな戦争を始められないのは、どのような安全の保証かだ。そして、その安全の保証を私たちは、トランプ氏と欧州から必要としているのだが、しかし、欧州はトランプ氏の方を見ていくだろう」と発言した。