ショルツ独首相、露宇戦争につき「独仏英は空と海の停戦を支持」

ドイツのショルツ首相は、ドイツ、フランス、英国は緊密に連携し、ウクライナの今後の支援に関して行動を調整しているとし、また3国は空と海の停戦や、さらなる合意への最初の一歩としての捕虜交換を支持していると発言した。

ショルツ首相がブリュッセルでの欧州理事会緊急会合後に発言した。

ショルツ氏は、「E3、つまり、ドイツ、フランス、英国は、あらゆるレベルで緊密に協力し、米国との関係でも、私たちが支持しているウクライナに関しても、行動を調整していることを指摘するのは正しい。私たちは、EU内、NATO加盟国内、そしてこのことを成功させるために必要なパートナーたちと一緒に努力を結合して、懸命な方法でそれを行っている」と発言した。

また同氏は、リヤドで予定されている会合の情報にコメントし、「近々さらなる交渉が生じる」ことを認めた。

その際同氏は、「あらゆる詳細にはコメントを控えさせて欲しいが、しかし、ある種のプロセスが続いている。その努力が具体的な結果を出すかどうかは、誰も予想することができない」と指摘した。

そして同氏は、「私たちの英国とフランスの友人、そして多くの他の国々が一致団結している原則」を強調した。

その他同氏は、「私たちは、例えば空と海の停戦を通じて、状況の速やかな改善を達成しなければならない。どのような重要インフラも攻撃を受けるべきではない。捕虜の交換とさらわれた人々の帰還が生じなければならない」と発言した。

そして同氏は、これらの措置が信頼を強化することを促し、その後のさらに深い合意への移行を可能にする可能性を指摘した。

同氏はその際、ウクライナは今後も支援を受け続けていくとし、「そのため、私たちは、米国がロシアの侵略に対する防衛でウクライナを支持するチームの一部であることを、非常に積極的に支持している」と補足した。

さらに同氏は、今行っていることは「銃声が聞こえなくなった時に、ウクライナが安心を感じられるような状況を作る」ためのことだと指摘した。

同氏はその上で、「それは、ウクライナの強力な民主主義なしには不可能であろう。結局のところ、それはまた、私たちが、ウクライナが独立した主権のある民主的な国家であり、EUに向かって進んでいるという共通認識を持っているということを意味するのだ」と発言した。

写真:EU