IMF、ウクライナの2023年GDP成長率予想を4.5%に上方修正

国際通貨基金(IMF)は、ウクライナの2023年GDP成長率の予想を4.5%に上方修正した。

10日に公開されたIMFの拡大信用供与措置(EFF)の第2回レビューに関するスタッフレベル合意に達したことのプレスリリースに書かれている

発表には、「ウクライナ経済は、引き続き顕著な強靭性を示しており、最近の経済情勢の安定化のさらなる兆しは、強固な外貨準備と安定した外国為替市場の中で、2023年の予想以上の景気回復と大幅なディスインフレーションを示唆している」と書かれている。

その際、IMFは、ウクライナの2023年の実質GDP成長率を4.5%まで上方修正している。なお、先月の「世界経済見通し(WEO)」にてIMFは、同成長率を2%台と予想し、IMF幹部の間でも1〜3%の間の評価であった。

2024年のGDP成長率は3〜4%と予想されている。同時に、戦争継続の際には、予想が悪化するリスクは引き続き非常に高いと指摘されている。

IMFはまた、ウクライナ中央銀行の通貨フリヴニャレートの柔軟化に向けた動きを肯定的に評価している。報告には、「ウクライナ中央銀行の戦略に従った最近の管理為替レート柔軟化へ向かう最近の動きは、成功裡に進んでいる。これは、戦前の金融政策の枠組みを回復するのに向かう歓迎すべき一歩であり、外部からのショックに対する経済の強靭性を強化するのに役立つものである」と説明されている。