冬季のウクライナの停電がどうなるかは誰にも予想できない=シュミハリ宇首相

ウクライナのシュミハリ首相は10日、冬季に1日何時間の停電があるかを今予想することは正しくないとし、ロシアはテロ計画を有しているのであり、電力関係者がその攻撃に備えているところだと発言した。

シュミハリ首相が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

シュミハリ首相は、「誰も現在、4時間とか16時間とか、あるいは全然停電はないとか言うことはできない。なぜなら、ロシアが私たちの電力インフラを破壊するテロ計画を有しているからだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナは次の冬を必ず乗り越えるが、しかし、それがどのようになるかは、暖房シーズンが到来してからでないとわからないと指摘した。そして同氏は、「今日、予言をしたり、センセーショナルな発言をしたりするのは全くもって正しくないし、私たちはそんなことはしない」と発言した。

その他同氏は、ウクライナはエネルギー施設を様々な防護水準で守っており、現在、大半の施設はすでに一定の防護を有していると伝えた。蛇籠やコンクリート設備からなる「パッシブディフェンス」の他に、大半のエネルギー施設は様々な防空システムの射程範囲に位置しているという。

これに先立ち、電力会社「ウクルエネルホ」のクドリツィキー(当時)総裁は今年4月、ロシア軍による変電所への当時の攻撃の際に、「パッシブディフェンス」と呼ばれる施設への強化防護のおかげで、機材の半分以上が助かっているとし、今後も「パッシブディフェンス」システムの構築を続けると発言していた