ＪＥＴＲＯキーウ事務所が開所

日本貿易振興機関（ＪＥＴＲＯ）は１０日、キーウ事務所の開所を公式に発表した。

キーウで開催された開所式には、シュミハリ・ウクライナ首相、石黒憲彦ＪＥＴＲＯ理事長、松田邦紀駐ウクライナ日本国大使などが出席した。シュミハリ首相がテレグラム・チャンネルで報告した。

シュミハリ氏は、「これは、ウクライナにおける日本ビジネスにとって新しい可能性を生み出す。特に、私たちはエネルギー、インフラ復興、農業、自動車製造、ＩＴでの協力に展望を見ている」と伝えた。

また同氏は、民間部門こそがウクライナの復興と経済のさらなる成長の原動力となるだろうと発言した。

同時に同氏は、「ウクライナ復興とは、大規模近代化である。日本は、そのような経験を有している。人的資源、イノベーションに賭けており、輸出志向型経済を重視し、付加価値の高い生産を優先している。これら全てを、日本のパートナーたちの支援を通じて実現することを期待している」と指摘した。

シュミハリ首相はまた、両国の相互パートナーシップの新たな地平線がまもなく開かれることへの確信を表明した。

なお、開所式では、石破日本首相もビデオメッセージを通じて、ロシアのウクライナ侵略で自由と独立を守るために奮闘しているウクライナ国民に敬意を示した上で、ＪＥＴＲＯキーウ事務所の開所は、日本のウクライナ復興に対する強い決意のあらわれだと伝えた。

これに先立ち、ウクライナのシュミハリ首相は１０日、ＪＥＴＲＯとの間で協力覚書に署名したと発表していた。

写真：シュミハリ首相、ウクルインフォルム