国会、EU・NATO加盟路線に関する憲法改正法案を予備採択
22日、最高会議(国会)は、欧州連合(EU)と北大西洋条約(NATO)へのウクライナ加盟路線を憲法に記載する、憲法改正法案第9037号を予備採択した。
同改正法案は、311名の議員が賛成(予備採択に必要な過半数は226)。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
同憲法改正法案は、とりわけ「内政・外政の基本を定めること、EUとNATOへのウクライナの完全な加盟に向けた国家の戦略的方針を実現すること」がウクライナ最高会議の権限と定めることが提案されている。
第102条には、「ウクライナ大統領は、EUとNATOのウクライナの完全な加盟に向けた国家の戦略的方針の実現を保証する者である」との文を加えることが提案されている。
第116条には、閣僚会議(内閣)は、「EUとNATOのウクライナの完全な加盟に向けた国家の戦略的方針の実現を保障する」ことになる。
また、憲法第14章「移行規定」からの項目の削除が提案されている。その項目には、ウクライナ領において、外国軍部隊が一時的な駐留を目的に現存する軍事基地をリースで利用する場合、国際合意に則って行われると記述されている。
なお、今後、採択に向け、最高会議が次期以降の会期にて同憲法改正法案を本採択の投票にかけることになる。本採択に必要な票数は、議員総数3分の2の300票。