アクショーノフ「クリミア首相」はウクライナ国籍維持により同職から解任される可能性あり=専門家

被占領下クリミアにおける、自称「首相」のセルヒー・アクショーノフ氏は、ウクライナ国籍を維持していることから、同職から解任されるかもしれない。

6日、市民団体「クリミアSOS」コーディネーターのタミラ・タシェヴァ氏がオボズTVにて発言した。

タシェヴァ氏は、「アクショーノフに関しては、ロシア首脳部とクリミアのいわゆるエリートとの間での衝突はこれまでにも何度も起きている。アクショーノフは、沢山の問題を抱えており、彼の解任の噂は長らく聞かれている。そして、そのこと(編集注:ウクライナ国籍所有)は合法的にアクショーノフを解任する手段になるかもしれない」と発言した。

タシェヴァ氏は、アクショーノフとその家族、またクリミアのいわゆる「高官」はウクライナ国籍を現在まで維持していると説明する。ただし、それはロシア国内法では犯罪ではないとのこと。

同氏はまた、ウクライナ国籍からの離脱のためには、関連機関に国籍離脱申請をするか、ウクライナ大統領により国籍剥奪が行われるかしなければならないと説明し、アクショーノフや、ロシア占領政権が任命したいわゆる「クリミア検察長」(当時)、現在ロシア国家院の議員となっている、ナターリヤ・ポクロンシカ(露語名:ポクロンスカヤ)をはじめ、占領政権幹部は、ウクライナ国籍離脱の申請を行っていないと指摘した。タシェヴァ氏は、そのため、ウクライナ政権はこれら反逆者を「クリミア半島で罪を犯し続けているウクライナ国民」とみなしていると強調した。