ゼレンシキー次期大統領「クリミア・タタール人は再び弾圧の対象となっている」

5月18日、クリミア・タタール人追放犠牲者追悼の日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー次期大統領は、クリミア・タタール人は今日またしても弾圧の対象となっていると指摘した。

同日、ゼレンシキー次期大統領が、自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

ゼレンシキー次期大統領は、「今日は、クリミア・タタール人追放開始から75年経過の日である。この日は、人は滅ぼすことができても、民族全体の精神を滅ぼすことは決してできないということを、私たちに思い出させてくれる日である。クリミア・タタール人は、歴史的故郷に戻った。現在、クリミア・タタール人は、被占領下クリミアにおいてウクライナに忠誠心を有す他の人とともに、またしても弾圧の犠牲者となっている。私たちの支持、私たちの努力、私たちの思いは、毎日彼らとともにある」と書き込んだ。

次期大統領は、ウクライナ人がクリミア・タタール人の故郷を占領から解放することを信じているとし、「クリミア回帰の道がどのように長かろうと、私たちは、その道をクリミア人たちとともに歩き切る。私たちは、それを一緒に実現する。最も暗い夜であれ、夜明けは訪れるということを、忘れないようにしよう」と強調した。

ウクライナでは、5月18日、クリミア・タタール人追放犠牲者を追悼する日に定められている。

クリミア・タタール人の追放とは、1944年、当時のソ連政権がクリミア・タタール民族全体を中央アジアに追放した出来事をいう。この追放作戦は、1944年5月18日午前3時に始められ、6月初旬まで続けられた。