メルケル独首相、欧州各国の右派ポピュリズム政党へのロシアの支持を懸念
ドイツ連邦のアンゲラ・メルケル首相は、ロシアが欧州各国の右派ポピュリズム政党を支持していることにつき懸念を表明した。
19日、メルケル首相がベルリンにおける大型年次記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メルケル首相は、「私たちは、右派ポピュリズム政党がロシアからの大きなサポートをどのように受けているか、何度となく目撃してきた。そして、それは私たちに大きな懸念を抱かせている」と発言した。同首相は、イタリアのサルヴィーニ氏の極右政党「北部同盟」へのロシアからの資金援助疑惑スキャンダルとロシアの欧州右派諸政党への影響力行使にコメントする形で同発言を行った。
また、メルケル首相は、ロシアとの良好な関係を求める者は皆「現実を見なければならない。その現実は、望んでいたものとは全く異なるのだ」と発言した。
メルケル首相は、もちろん、イタリアにおけるロシアからサルヴィーニ氏の北部同盟への資金援助疑惑のスキャンダルについては聞いたとしつつ、本件捜査はイタリア政治の事項であるとコメントした。
これに先立ち、7月11日、イタリアのミラノ検察がマッテオ・サルヴィーニ副首相の極右政党「北部同盟」へのロシアの資金援助に関する捜査を開始したことを発表していた。