ゼレンシキー大統領、記者会見にてシュタインマイヤー・フォーミュラへの同意を説明
1日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、ウクライナがサイディック欧州安全保証協力機構(OSCE)三者コンタクト・グループ(TCG)特別代表に「シュタインマイヤー・フォーミュラ」と呼ばれる文書に同意をすることを伝えたことを発表した。
ゼレンシキー大統領が緊急記者会見時に発言した。ウクルインフォルム の記者が伝えた。
大統領は、「私たちは、サイディク氏からの書簡に、私たちはシュタインマイヤー・フォーミュラの文書に同意すると返事をした」と発言した。その上で、大統領は、同文書について説明を行なった。
大統領は、「ところで、私は別途、ここ数週間の『シュタインマイヤー・フォーミュラ』という名前の下で述べられている『脅かし』について述べたい。このフォーミュラが何を意味しているか?同フォーミュラは、二つの文からなる。それで全てだ。その内容とは、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域の地方自治の特別規定に関する時限立法、社会でよく知られている別名で言えば『ドンバス特別地位法』、これが以下の条件下で恒常的に発効し始めると言うものだ。(中略)現地で地方選挙がウクライナ憲法とウクライナ国内法に則って行われ、またOSCEにより、その選挙がOSCEの基準と民主的選挙実施の国際基準にのっとって行われたと記される報告書が発行された後、という条件だ」と強調した。
大統領は、この条件にのっとれば「機関銃の銃口を向けられた選挙なるものは一切あり得ない」と強調した。
加えて、大統領は、本日、「ノルマンディ4国首脳会議開催に向けた最後の障害が排除された」と述べ、同時にその開催日は近々わかるだろうと伝えた。
また、記者から地方選挙開催までにロシア軍が現地にいなくなるという条件をどう確保するのかと聞かれると、ゼレンシキー大統領は「私たちは、あらゆる予防を張る。私たちは、そこに(編集注:ロシア)軍がいるのに選挙をする、というようなことは決してしない」と強調した。
大統領は加えて、「私たちは、選挙がウクライナ国内法にのっとって行われることを望んでいるのであり、それならば機関銃はあり得ないし、国境も私たちの管理下になっていなければならないと理解している」と発言した。
大統領は、同時に、被占領地域における地方選挙の実施日については現時点で議論されておらず、議論されているのは独仏宇露4国の首脳会談の開催日のみであるとし、地方選挙の実施日を話すのは「時期尚早だ」と指摘した。
大統領は、地方選挙後にドネツィク・ルハンシク両州一部地域にて恒常的に発効されることになる特別地位を定める法律につき、「ドンバス特別地位法は、ご存知だろうか、同法の効力は2019年12月31日までである。(同法に代わり)新しい法律が作られる」と発言した。
大統領は、新法は、最高会議(国会)が、社会と密接に協力し、公の場の議論を行って、執筆されていくと強調し、「その新しい法律で、(越えてはならない)『レッドライン』を越えることはない。だから、『降伏』なるものは今もないし、今後も一切ない」と明言した。