ゼレンシキー大統領、4国首脳会談の主要な成果には被拘束者交換の合意だと言及

10日、ゼレンシキー大統領は、パリでのノルマンディ4国首脳会談後、同協議において被拘束者解放の具体的時期について合意したことが成果だと語った。

ゼレンシキー大統領が記者団に対して発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「私にとって最も主要な成果は、私たちが『全員対全員』の交換に合意したことである。それはミンスク諸合意に書いてあるのだが、しかし今回は時期につき合意した。私は、これが遵守されることを信じている」と強調した。

大統領はまた、被拘束者交換は以前はミンスクの三者コンタクト・グループの枠内で議論されていたが、必ずしも常に履行されていたわけではなかったと補足した。大統領は、「私が思うに、この問題がより高いレベルで提起された今、それは双方にて非常に早く解決されると思う。年内だ」との期待を述べた。

大統領は、被拘束者交換につき、最初の段階は同意された人物全員の解放となると指摘し、「現在、リストが見せられる。現時点ではドンバスに関する話だ(編集注:被占領下ドンバスで拘束されている人物)」と説明した。

同時に、大統領は、プーチン露大統領と会談した際には、ドンバスでの被拘束者だけでなく、クリミアやロシア領内で拘束される者の解放の可能性についても協議したと伝えた。

大統領は、「まずは最初のステップを行おう。大きなステップだ。なぜなら72名が家に帰れるかもしれないからだ。それが年内にできることを、強く望んでいる」と強調した。

なお、12月9日、パリにて、3年ぶりのノルマンディ4国(独仏宇露)首脳会談が開催された。同会談の結果として合意文書が発表されている

写真:大統領府広報室