民間調査報道グループ、2014年夏のロシア領からウクライナ領への越境砲撃149回を特定

国際調査報道グループ「ベリングキャット」は、2014年夏のロシア領からウクライナ領へ向けて砲撃された事案が数千回あり、そのうち少なくとも149回を特定したと報告している。

ベリングキャットの報告書に記載されている

報告書では、「2014年夏、ロシア連邦軍の砲隊は、ウクライナ領に向けて少なくとも149回の砲撃を行なった」と書かれている。

ベリングキャットの専門官たちは、ウクライナ領ドネツィク・ルハンシク両州の国境沿いの幅22キロメートルの地域とロシア連邦領のロストフ州全域を分析しており、ロシア連邦領から国境を越えて、計408の対象物に向けて砲撃されたと伝えている。

報告書には、着弾跡の数から考慮し、2014年ロシア軍はウクライナ国内の対象物に向けて数千の砲撃を行なったと書かれている。また、大規模な越境砲撃は、2014年6月にウクライナ側がロシア傭兵の占拠した自治体のコントロール回復のために攻勢をかけ始めた後に始まったと指摘されている。

画像:ベリングキャット報告書