「クリミア・タタール人の先住民権利の確立が必要」=ゼレンシキー大統領
ゼレンシキー大統領は、立法レベルで先住民の定義を確立し、そのクリミア・タタール人の先住民地位を定めるべきだと発言した。
9日、ゼレンシキー大統領が「世界の先住民の国際デー」に発言した。大統領府がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
ゼレンシキー大統領は、ウクライナでは先住民定義法とクリミア・タタール人の先住民としての地位を確立する法の執筆作業が続いていると指摘した。
大統領は、「この問題の解決の機は長らく熟しており、私たちは、そろそろ本件に終止符を打つべきだ。自由となったバフチサライとクリミア全体にて、この出来事を必ず祝うことになると確信している」と書き込んだ。
大統領はまた、ロシア連邦によるクリミアの一時的占領の開始を経て、ウクライナでのクリミア・タタール人の権利保護と特別地位の法的認定の問題はそれ以前よりも喫緊のものとなったと指摘し、「正にそのために、クリミア・タタール人の人権保護、彼らの言語、文化の包括的発展の支援、人々の自立の保護は、私たちの共同の課題である。彼らは現時点では、自らの歴史的故郷であるクリミアにおいて完全な発展をすることができていない」と強調した。
大統領は、ウクライナにとって、「ウクライナの先住民としてクリミア・タタール人の権利を回復する」ために、あらゆる可能なことを行うことが重要だと指摘した。
これに先立ち、同日、ウクライナ外務省もまた、先住民法案、クリミア・タタール地位法案、国家からの先住民の文化発展の財政的支援を行うための法的文書案の作成が重要だとするコメントを発出していた。
なお、1994年12月23日付けの国連総会決議にて、8月9日は「世界の先住民の国際デー」に定められている。