ゼレンシキー大統領、コンスタンティノープル全地総主教をウクライナに招待

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トルコ訪問中のゼレンシキー大統領は、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教を、ウクライナが独立30周年を迎える来年、ウクライナを訪問するよう招待した。

ゼレンシキー大統領がヴァルソロメオス全地総主教との会談時に発言した。大統領府広報室が伝えた

ゼレンシキー大統領は、「あなたがウクライナのために行なってきたこと、行なっていることの全てに感謝している。私たちが平和へ向かう中、そのような支持は重要だ。ウクライナは、温かで、懐が深い。私たちは皆、あなたの訪問をとても歓迎するだろう。ウクライナにとって非常に重要な訪問となる」と発言した。

これに対して、ヴァルソロメオス全地総主教は、新型コロナウイルス感染状況が安定したら、喜んでウクライナを訪問したいと述べた。

なお、大統領府は、会談時両者は、ウクライナの独立30周年に合わせて訪問する可能性を検討したと伝えた。

ゼレンシキー大統領はまた、ヴァルソロメオス全地総主教とドンバス情勢について詳細に協議を行なった。

大統領は、「困難ではあるが、前進はある。あなたのウクライナへの訪問までに、平和への道に向けた可能性が生じるだろう。重要なのは、被拘束者についてのことであり、彼らはドンバス、クリミア、ロシアで捕らわれている。私は、彼が家に帰れるようになることを望んでいる」と発言した。

ヴァルソロメオス全地総主教は、ゼレンシキー大統領夫妻が母なる教会を訪れたことにつき「大きな喜びをもたらしている」として、感謝を伝え、また「ウクライナに少しずつ平和が現れていることを喜んでいる」とも述べた。

全地総主教は、「心からそう願っている。家族が捕らわれている人々の痛みが止まりますように」と伝えた。

両者はまた、ウクライナとコンスタンティノープル全地総主教庁との連携強化についての今後の行動を協議した。

また、同会談に先立ち、ゼレンシキー大統領は、コンスタンティノープル全地総主教庁の聖ゲオルギオス大聖堂を訪れ、トルコ在住のウクライナ人コミュニティとともに祈りを捧げた。

写真:オリハ・ブドニク/ウクルインフォルム

なお、ゼレンシキー大統領は16日、トルコを公式訪問している。