安保会議、政府に二重国籍問題解決を指示

2月26日、ウクライナの国家安全保障国防会議(NSDC)は、政府に対して二重国籍問題解決を指示した。

オレクシー・ダニーロウNSDC書記が同日のNSDC会合結果を発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ダニーロウ書記は、ロシア連邦がこれまで二重国籍を他国への干渉の道具として使ってきたと指摘し、過去にはウクライナの保安庁(SBU)長官、国防相、参謀総長、内務相がロシア国籍を所有していたと発言した。

加えて書記は、「他国とも類似の状況がある。そのため、私たちは今日、閣僚会議(内閣)に、二重国籍所有者を明確に理解することを可能とする法案を作成するよう指示した」と発言した。

同時に書記は、現在被占領下にあるドンバスとクリミアにてロシア国籍を所有しているウクライナ国民は、ウクライナがこれらの領土を取り戻した際には、ロシア国籍を破棄するだろうと発言した。

なお、2020年5月19日、最高会議は、二重国籍取得を可能とする法案第2590の登録を解除していた。その際、ドミトロー・クレーバ外相は、最高会議の専門家たちは、本件の解決は法改正のみでは不可能であり、憲法改正が必要でだとの結論を出したと説明していた。