トルコ外務省、被占領下クリミアでのクリミア・タタール人拘束につき懸念表明
4日、トルコ外務省は、3、4日ロシアにより被占領下にあるウクライナ領クリミアにて、クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のナリマン・ジェリャル第一副代表はじめ計5名がロシア占領政権当局に拘束された件に懸念を表明する声明を発出した。
トルコ外務省がウェブサイトにタンジュ・ビルギチ報道官による声明を掲載した。
声明には、「私たちは、今朝(9月4日)クリミアにて、自宅襲撃を受けた後、クリミア・タタール民族の『メジュリス』のナリマン・ジェリャル第一副代表が拘束され、不明の場所に連れて行かれ、その後音沙汰がないと聞いている」と書かれている。
その上でトルコ外務省は、「私たちは、懸念と、ナリマン・ジェリャル氏と彼とともに拘束された他4名のクリミア・タタール人が家と家族のもとへ可能な限り速やかに帰れる期待を持って、展開をフォローしている」と伝えた。
これに先立ち、3、4日、被占領下ウクライナ領クリミアにて、ロシア占領機関当局が複数の先住民クリミア・タタール系住民の自宅で家宅捜索を行い、ナリマン・ジェリャル「メジュリス」副代表はじめ、計5名を拘束していた。その後、シンフェローポリ市では、この5名被拘束者の所在を把握しようと集まった住民約60名が占領機関治安当局に数時間にわたり拘束された(その後、2名を残し、残りは解放された)。
ゼレンシキー大統領は、同拘束につき、クリミア・プラットフォームの活動開始に対するロシアの反応であるとしつつ、被拘束者を速やかに解放するよう要求している。