露はゼレンシキー・プーチン会談の議題につき交渉し始めている＝クレーバ外相

クレーバ外相は、ロシア政権はゼレンシキー大統領とプーチン露大統領のあり得る首脳会談の議題につきすでに交渉を始めていると発言した。

７日、クレーバ外相が１＋１局の朝の番組出演時に発言した。

外相は、「良いニュースがある。彼ら（ロシア）はすでに交渉している。当初は、モスクワによって、何を話したら良いのかわからない状態だったし、会談の議題も視点も全然一致していなかったが、現在は、すでに会談の議題について話が行われている」と発言した。

その他外相は、ウクライナ政権はクリミア・プラットフォーム首脳会談の開催により、クリミアが忘れ去られることは絶対になく、クリミア問題は妥協が可能な議題ではないことを示したと指摘した。

外相は、「私は、クリミアの議題はどんなことがあろうと（首脳会談の）議題に入ると確信している。問題は、言うなれば、公の場でどう表現するかにあるとは言えよう。しかし、実際のところ、プーチン氏との会談への準備は私たちはできている。しかし、彼らは、それを回避するための言い訳を常に探している。そこが私たちの間の根本的な差異である」と発言した。

さらに外相は、ウクライナ側はロシアに対して、首脳会談開催に同意するよう、そして、どのようにしてロシアの対ウクライナ侵略を終了し、ウクライナ領の脱占領を行うかについての率直な対話を行うことを呼びかけていると強調した。

これに先立ち、２０２１年４月２０日、ゼレンシキー大統領は、プーチン露大統領に対して、「戦争の続くウクライナ領ドンバスのどの地点でも構わないので」会談を行おうと提案していた。

これに対して、４月２２日、プーチン露大統領は、モスクワでならゼレンシキー大統領と会う準備があるが、しかしウクライナ東部の紛争終結問題は、ウクライナ政権と武装集団「ＤＰＲ／ＬＰＲ」がまず協議しなければならないと主張していた。

５月、ポドリャク・ウクライナ大統領府長官報道官は、ウクライナ２４局へのインタビュー時に、イェルマーク大統領府長官がウクライナ・ロシア首脳会談の組織を担当していると発言していた。

６月、ゼレンシキー大統領は、テレビインタビューの際、両国のあり得る首脳会談の開催について、「ボールはロシア側にある」とコメントしていた。