26日、独仏宇露4国首脳補佐官がパリで会合へ ウクライナ側「停戦回復を話す」
1月26日、パリにてロシア・ウクライナ紛争解決協議を行う、ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアの4国からなる「ノルマンディ・フォーマット」の首脳補佐官級会合が開催される。ウクライナを代表するイェルマーク大統領府長官は、ウクライナ代表団は停戦回復や人道問題について話す予定だと伝えた。
同日、パリ会合開催前に、イェルマーク大統領府長官がフェイスブック・アカウントにコメントを書き込んだ。
イェルマーク氏は、ノルマンディ・フォーマットの会合は長らく開かれていなかったのであり、今回の開催は良いことだと指摘した。
同氏はまた、今回の会合に具体的な議題はないと指摘しつつ、「ウクライナ代表団が何を話す予定かは伝えることができる。私たちは、完全な停戦体制の回復について話していく。残念ながら、(現在)停戦は、大きな違反とともにある。私たちは、人道問題、(編集注:コンタクト・ライン上の)通過検問地点の開通、今後のノルマンディ・フォーマットの作業について話していく」と伝えた。
イェルマーク氏は、ウクライナの立場はこれまで同様、ウクライナの国益に合致するものであり、不変であると強調した。
その他同氏は、「分離主義者との直接協議は、これまでもなかったし、今後もない」と改めて説明した。
さらに同氏は、ノルマンディ・フォーマットでは、文書を確定できるのは首脳のみであり、それ以外のレベルの会合(首脳補佐官級、外相級など)は、諮問的な性格を持つものだと指摘した。
また、同氏は、ノルマンディ協議を巡っては偽情報が多いとし、「ある政治家が(被拘束者)交換を巡ってフェイクを流していたことを覚えている。彼らがどのように被拘束者交換を不正スタートさせたかを覚えている。今、新たなフェイクを作り出す人々は、それが人々の命と健康に脅威をもたらすことだということを理解しなければならない」と強調し、「頭を使って考えて、政権への絶大な願望を沈めて欲しい」とコメントした。
これに先立ち、ブリンケン米国務長官は20日、ウクライナ東部情勢解決手段としての「ノルマンディ・フォーマット」を完全に支持しているとし、ジュネーブにてラヴロフ露外相と会談する際に、同フォーマットの活動再開の必要性について話すと発言していた。
ベーアボック独外相は18日、モスクワ訪問時に、ノルマンディ・プロセスを生き返らせ、ミンスク諸合意履行で前身することが重要だとし、「それは欧州、私たち皆のより大きな安全への重要な一歩となるだろう」と発言していた。
クレーバ宇外相は17日、ウクライナとドイツはウクライナ東部紛争の外交的解決にコミットしており、独仏宇露4国のノルマンディ・フォーマット首脳会談を開催することが両国の共同の目的だと発言していた。