ポーランド、ウクライナへの防衛用武器の供与を決定
ポーランド政府は、ウクライナに対して、防衛用武器の供与を決定した。
31日、パヴェウ・ソロフ・ポーランド国家安全保障局(BBN)長官が記者会見時に発表した。
ソロフ長官は、「攻撃用ではなく、防衛的性格の防衛用の弾薬をウクライナ側に引き渡す決定が採択された。この決定は現在国防相が実現している」と発表した。同氏は、今回の決定は、ポーランド政府と大統領府が緊密に協力して採択されたものだと発言した。
記者から、その武器は対空防衛用兵器かとの質問されると、ソロフ氏は「そうだ」と回答した。同時に同氏は、詳細はポーランド国防省が発表することになると伝えた。
同氏は、「私たちは、ウクライナ側に提案を行った。回答を待っているところだ」と発言した。また、同氏は、ポーランドが提案したリストからウクライナ側が選択し、それをポーランドからウクライナに供与すると説明した。さらに同氏は、ポーランドの今日の時点の提案には、「数千の弾薬」の引き渡しの可能性を含んでいるとも発言した。
また同氏は、今回発表された軍事支援のウクライナへの供与は「数日以内に」行われる可能性があると指摘した。
同時に同氏は、ポーランドはウクライナに人道支援も供与するとし、市民の避難や、保険関連の物品が対象となると伝えた。
同氏は、2月1日にモラヴェツキ・ポーランド首相がキーウ(キエフ)を訪れるとし、また1月31日には、クモフ・ポーランド大統領府国際政治局局長がウクライナを訪問していると報告した。
なお、同日、ウクライナのレズニコウ国防相は、ツイッター・アカウントにて、2月1日にブワシチャク・ポーランド国防相と電話会談を行うとし、地域の平和保証と安全保障のための防衛可能性強化が主な議題となると書き込んでいる。
これに先立ち、1月20、21日、ゼレンシキー大統領は、ポーランドのヴィスワ市を訪れ、ドゥダ・ポーランド大統領と会談し、地域の治安情勢について協議を行っていた。
ソロフ・ポーランド国家安全保障局長官は、その際、両首脳は、ポーランドからウクライナへの軍事支援の可能性について協議を行っていると伝えていた。