ウクライナ領の20%がロシアに支配されている=ゼレンシキー宇大統領、ルクセンブルク国会で演説

ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、ロシア軍は現在ウクライナ領の約20%を支配しているが、ウクライナ側はすでに1017の自治体を解放したと発言した。

ゼレンシキー宇大統領がルクセンブルク国会と同国国民へ向けた演説の中で発言した

ゼレンシキー氏は、「ロシア軍はウクライナの3620の自治体に侵入した。その内、1017の自治体をすでに解放することができた。あと2603を解放しなければならない。今日の時点で、占領者は私たちの領土の約20%にいる。約12万5000平方キロメートルである。これは、ベネルクスの全ての国の領土を合わせたものよりもはるかに広い」と発言した。

同時に同氏は、ロシアがウクライナに対して戦争を始めたのは8年前であり、その侵略行為の結果、2014年から今年の2月24日までの間、クリミアとドネツィク・ルハンシク両州一部地域の4万3000平方キロメートルを支配していたことを喚起した。

同氏は、現在約30万平方キロメートルが地雷、不発弾によって汚されていると発言した。

さらに同氏は、1200万人のウクライナ国民が国内避難民となり、500万人以上、主に女性と子供が国外へ避難したと発言した。

また、ゼレンシキー氏は、ルクセンブルクに対して、ウクライナへの武器供与の決定につき謝意を伝えた。同氏は、「ルクセンブルクは、他の国と異なり、大きい軍用倉庫や大きい軍事企業があるわけではない。しかし、あなた方は、偉大なネイションらしい規模の連帯を示し、適宜防衛支援を提供した」と指摘した。