ウクライナ国民、人権や思想の自由守る活動たたえるサハロフ賞受賞

19日、人権や思想の自由を守る活動を行う人々をたたえる、欧州議会の「サハロフ賞」がゼレンシキー大統領を代表とする「勇敢なウクライナ国民」に対して授与されると発表された。

メツォラ欧州議会議長が欧州議会会合で発表した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

メツォラ氏は、すでに9か月にわたり自国を守っているウクライナ国民の活躍を強調するとともに、「彼らはまた、私たちの大陸、私たちの価値、自由、法の支配、民主主義をも守っているのだ」と発言した。

公開されている授与推薦書には、ゼレンシキー宇大統領の勇敢さ、忍耐、自国民への献身が指摘されている他にも、国家非常事態庁、ユリヤ・パイェウシカ(医療チーム「タイラの天使たち」の創設者)、オレクサンドラ・マトヴィーチューク(人権保護活動家)、被占領地の市民抵抗運動「黄色いリボン」、イヴァン・フェドロウ・メリトポリ市長の役割も喚起されている。

ゼレンシキー宇大統領は、ツイッター・アカウントで、今回の受賞につき、「欧州議会とロベルタ・メツォラ欧州議会議長によるウクライナの人々へのサハロフ賞授与につき心から感謝している。ウクライナの人々は、自由と民主主義の価値への自らの献身を毎日戦場でテロ国家であるロシア連邦に対して示している」と書き込んだ

同氏はまた、ウクライナ人にとってこの道を進む上で欧州の人々のサポートは非常に重要だと伝えた。

なお、2018年のサハロフ賞は、当時ロシアに政治囚として拘束されていたウクライナ出身ウクライナ人映画監督のオレフ・センツォウ氏に授与されていた。センツォウ氏は、その後2019年にミンスク諸合意に従ったウクライナとロシアの被拘束者交換の際に解放されている。